父が回復するまでの「猶予期間」に、私ができることを考えてみた
父の右目の白内障手術は無事に終わりました。
今のところ父は真面目に点眼を続けています。
車にも乗ろうとしていないようです。
母も私も、そのことには少しほっとしています。
ただ、安心しているわけではありません。
むしろ最近感じているのは、
「今は嵐の前の静けさなのではないか」
ということです。
父自身も、手術は終わったものの、まだ目が回復途中だという認識でいるようです。
だから医師の指示も守るし、点眼もきちんと行う。
今は「目を治したい」が最優先なのだと思います。
でも、もし父の中で
「もう回復した」
という判断になったらどうなるでしょう。
おそらく、その時にはまた運転の問題が出てくると思っています。
今までなら「どう説得するか」を考えていた
少し前までの私は、
どう説明すれば伝わるだろう。
どう話せば理解してくれるだろう。
そんなことばかり考えていました。
資料も作りました。
何度も話をしました。
病状についても説明しました。
でも今は少し考え方が変わっています。
正直に言うと、父を変えられるという期待は持っていません。
父は父なりに考えています。
その上で、
「まだ運転できる」
という結論に達しているのでしょう。
では、この時間に何ができるのか
最近考えているのは、
父を説得する準備ではなく、
父が運転を再開した時にどう向き合うかの準備です。
そのために今できることは何だろう。
そんなことを考えています。
まずは医師との情報共有
今回反省したことがあります。
ペースメーカー再手術の時、
主治医は父の運転状況を詳しく知らなかったかもしれません。
視野狭窄。
白内障。
難聴。
過去の事故歴。
家族が感じている危険性。
そうした情報をきちんと共有できていたとは言えません。
もちろん最終的に運転するかどうかを決めるのは本人です。
でも医師から見た客観的な意見は、家族の話より届くこともあります。
今後はそのあたりも考えていきたいと思っています。
母を一人にしないこと
もう一つ大切だと思っているのが母です。
実際に父と毎日向き合っているのは母です。
父が車に乗ろうとする。
タクシーを手配する。
文句を言われる。
怒鳴られる。
その場にいるのはいつも母です。
私は遠方にいるので、電話で話を聞くことしかできません。
だからこそ、
母を一人で抱え込ませないこと。
まずはそれが私にできる大切な役割なのかもしれません。
父に危険だと気付いてもらう方法
今、一番悩んでいるのはここです。
父は自分の健康には比較的敏感です。
病院も受診します。
検査も受けます。
手術も受けます。
でも運転になると話が変わります。
だから、
「危険だからやめて」
では届かないのだと思います。
むしろ、
父自身が危険を実感できるかどうか。
そこが大事なのかもしれません。
例えば、
視野狭窄によって実際に見落としがあること。
白内障の影響で見え方が変化していること。
反応速度が若い頃とは違うこと。
そうしたことを客観的に確認できる機会がないだろうか。
最近はそんなことも考えています。
ただ、本音を言うと…
本音を言うと、私はもう「父が自ら免許返納を決意する未来」をあまり想像していません。
もちろんそうなれば一番いいです。
でも、ここまでの父を見ていると簡単ではないでしょう。
だから今の私の願いは少し変わりました。
運転をやめてほしい。
という願いから、
事故を起こさないでほしい。
誰かを巻き込まないでほしい。
という願いへ。
それは少し寂しい変化かもしれません。
でも今の私には、その方が現実的に思えるのです。
今は静かに準備をする時間
父はいま、目を治そうと頑張っています。
その努力は認めたいと思っています。
だから今は、運転の話でぶつかる時期ではないのかもしれません。
むしろ、
回復したと思った時に何が起きるのか。
その時に家族としてどう動くのか。
その準備をする時間なのだと思っています。
今は静かです。
でも、この静かな時間が永遠に続くとは思っていません。
だからこそ、この猶予期間を大切に使いたいと思っています。

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